Riberal Days
現場のリアルで当時から現在までを振り返ります
【障がい者雇用】
みなさんは、障がい者雇用にどんなイメージがありますか。
私たちリベラルは、東京都江戸川区にある特例子会社です。
リベラル社員の大半は、【知的障がい者】です。
2008年の設立から10年以上の歳月が経ち
現在では社員数が、設立当初の約5倍まで増えました。
思い返すと、今日に至るまで本当に色々なことがありました。
何度も悩み、考え、迷い・・・
しかし、それ以上に喜びや幸せを感じてきました。
障がい者と接した経験のない健常者2名についてきてくれた
設立時の知的障がい者5名には、特に心から感謝しています。
5名中4名が今もなおリベラルで活躍していることが
とても嬉しいです。
彼らが後輩へ対して【一生懸命働く背中】を
見せてくれることで、職人技術とリベラル魂が引き継がれています。
これから始まる<現場のリアル>ページは
これから障がい者の雇用を考えている方
既に障がい者雇用をされている方
障がい者雇用について興味のある方
障がい者のいる職場で働いていらっしゃる方
障がい者の就労について考えている方...
上に述べただけでなく、ひとりでも多くの方に
気軽に足を運んでもらえるような場所にしたいと考えています。
リベラルはゼロから障がい者雇用を始めた会社です。
今でこそ、知的障がい者が戦力として働き
作業現場に健常者がいなくても、彼らだけで仕事ができています。
その仕事も、彼らにしかできない仕事。
彼らは、リベラルの誇りです。
彼らいなくては、リベラルは成り立ちません。
健常者の私たちが教えたことよりも
知的障がい者から学んだことの方がはるかに多い【障がい者雇用】
知的障がい者のみんなは、健常者の私たちに
「働くことの本質」
を教えてくれました。
そんな知的障がい者と健常者が共に創り上げた
リベラルという会社が
どのような経緯とどのような思いで
歩んできたかをこのコンテンツに残していきます。
好事例だけを伝えても真の障がい者雇用を
伝えることはできませんので、本音で文章に残します。
「障がい者の仕事ぶりを世の中へ!」
ゼロからの障がい者雇用
「障がい者の法定雇用率を達成できなければ厚生労働省のホームページで社名公開する」
そうハローワークで勧告をうけた2007年秋。
この日がすべてのはじまりでした。
その勧告からほどなくしてグループ会社内で特例子会社をつくることが決まり、
2名の健常者(男性)が設立社員として選出されました。
そして、2008年4月ラディックスグループの特例子会社として
リベラル株式会社(以下、リベラル)が設立され、障がい者雇用をスタートしました。
設立社員2名が、最初にぶち当たった壁。
それは障がい者の採用活動。
「誰を採用しよう・・・」
リベラルの仕事内容は、中古OA機器の清掃。
知的障がい者の特性を活かした仕事内容だと考え
採用対象を知的障がい者に絞り、求人活動を開始しました。
「理想は、若くて、元気で、障がいが軽くて・・・」
ところが、実際面接会場に来た応募者リストを渡されて唖然としました。
30~40代がほとんどで、20代はわずか数名。
「もう履歴書だけ見て決めてもダメだ!何もわからない。」
「よし、こうなったら一緒に働きたいと思う子を採用しよう!」
それがその当時、考えぬいて出した回答でした。
そして実際に採用したのは、20代、30代、40代の計5名の知的障がい者。
就業経験がなかったり
数字や文字を読むことが苦手であったり
自閉傾向が強かったり
会話がむずかしかったり
個性もバラバラです。
しかし、障がいの重さではなく
フィーリングで選んだことが
実はその後、一緒に働く上でとても大切だということを知ります。
「この子となら一緒に働いていきたい」
そう思える気持ちが、障がい者雇用においてとても重要であることを。
無事に知的障がい者5名の採用も決まり
事業をスタートするために、健常者2名は引き続き準備の日々が続きます。
東京都江戸川区小岩に事務所を構え、いよいよスタートの時です。
親会社から委託された仕事ではなく、リベラル単体で始める新しい事業内容。
リベラルの親会社は、新品のOA機器を取り扱う商社。
親会社が取り扱うOA機器に着目し
リベラルは、知的障がい者が得意とする反復作業を活かせる仕事として
【中古のOA機器を磨くことで、再生OA機器を生み出す】
という事業内容に決定しました。
【中古OA機器の再生】は、未だかつてない挑戦。
張り裂けるほどの不安な気持ち。
ただただ、目の前の出来事に向き合うことを心に決め、歩き始めました。
この時は、これから起こる事は知る由もなく...
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