Riberal Days
思い出のつまった小岩の地を離れて
2008年に事業活動をはじめてからずっとお世話になっていた小岩のビル。
ゼロからの障がい者雇用、語り切れない色々な思い出と共に歩んできた思い出の地。
しかし、事業活動が軌道に乗り始め、取り扱う製品も増え、
事務所が手狭に感じるようになります。
荷物の搬入搬出も大きな問題のひとつでした。
荷捌き場がなかったため、道路に車を停めて
搬入作業をしなければなりませんでした。
また、事務所内に荷物が置ききれず、通路まで荷物の山でした。
同時に、雇用の課題もありました。
毎年のように知的障がい者を採用していましたが、
事務所のスペースの関係で、
これ以上障がい者を採用することが難しくなってしまいました。
今まで漠然と考えていた【移転】という二文字も、
いよいよ現実的な問題になりました。
まずは、物件探しの前に条件を挙げてみました。
・社員が通勤しやすいこと
・今の事務所よりも広いこと
・整備品を確保するスペースが十分であること
・荷物の搬入搬出がしやすいこと
・動線がいいこと
・荷捌き場があること
・貨物用エレベーターがあること
できたらみんなでオフィスビルに入りたいなぁ。
キレイなオフィスビルでみんなに働いてもらいたいなぁ。
その思いを胸に、本当にたくさんのビルを内覧しました。
他の会社の方に迷惑がかからないように
一棟貸しのビルへの入居も考えました。
そうするとリベラルが大切にしている
製販一体型の環境をつくることができません。
気に入った物件でも、どこかデメリットを感じたり、
キレイで広い物件で賃料も安く、一見問題がないように見えても
実際荷捌き場が狭かったりと、物件探しは難航しました。
ただ、知的障がい者の作業環境を改善したいという思いが強く
「妥協はしたくない」その一心でした。
そう思いながら行動を続け、一年の歳月が経とうとしたころ
ようやく希望の叶う物件に出合うことができました。
それが、現在の西葛西3丁目ビルです。
希望を叶えたオフィスビル
西葛西3丁目ビルには、
荷捌き場があり、駐車場もあり、貨物用エレベーターもあります。
そして何より、清潔感のあるオフィスビル、
ここに入居しない理由はありませんでした。
しかし、移転に伴い、問題も生じました。
以前の小岩オフィスはリベラルだけが利用していたため、
言葉を選ばずに言えば"自由"に使用することができていました。
移転先の西葛西3丁目ビルには、他の企業も入っています。
共有スペースは他の企業の方と一緒に使用するため、
トイレの使い方、社会人としての対人マナーなど、
移転前にみんなで練習をしました。
エレベーターのマナーや、会釈の練習ももちろん。
練習の甲斐があり、移転後は問題もなく、
心配をよそに、知的障がい者のみんながしっかりやってくれました。
また、同じビルに入る他企業の方々もとても理解してくださり
人に恵まれた新天地でのスタートとなりました。
移転後のオフィスは、それはもう快適でした。
ただ、莫大な量の製品やデスクなどの什器関係の運搬は
非常に大変で、業者に依頼したものの、「もう二度と移転は御免」と
感じるほどの大移転でした。
その後、二度のオフィス拡張を行い現在に至ります。
新しいオフィスで始まるリベラル第二章。
西葛西の地で待ち受けているのは...
この地に移転し生まれる新たな出会いに胸膨らませて...
"障がい者の仕事ぶりを世の中へ"
現在の西葛西3丁目ビルに移転できたことは、とても嬉しかったですね。これまで煩わしいと思っていたことが、一気に解決しました。
ただ、移転してすぐに、5名の実習受け入れが決まっていたので、決してホッと落ち着いて安堵している余裕も気持ちもありませんでした。
小岩事務所からかなりの荷物をもってきたので、移転は本当に大変でしたね。ただ障がい者のみんなが協力してくれたので、とても助けられましたね。引っ越しとなると、部長は戦力外なんですよ。(笑)何もせずドンと座っていてくださいって。
早いもので、移転から8年が経ちました。あれだけ広かったオフィスが、今はもう手狭に・・・「もう移転は・・・」と複雑な気持ちですが、何より今を超えられる物件は果たしてあるのでしょうか。西葛西3丁目ビルが、とても快適で、気持ちよく仕事をさせてもらっています。
この今の拠点である西葛西の地は、なんといってもリベラルにぴったりの場所でとても気に入っています。荷物の搬入搬出が多いリベラルにとって、貨物用エレベーターがあることも、荷捌き場があることもとても便利です。近くにスーパーもあり、月に1回の目標達成パーティーの買い出しにも困ることがありません。社員数が増えて、社内が手狭になってきたことを除けば、快適な環境で仕事ができていて感謝しています。