Riberal Days

リベラル 希望
広報担当者のひとりごと~番外編~
みなさんに見守られて...2020年もありがとうございました!
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コロナの終息を願って

みなさん、今年も残すところあと数日となりました。
2020年は、新型コロナウウイルス感染症により、多くの命が奪われ、
手放しで喜べない年となりました。


リベラルでは見学や実習を行うことで、
特例子会社としての"社会性"を実現したいと考え、今まで積極的にそれらを行ってきましたが、
今年は見学や実習をほとんど受け入れることができない年となりました。
今まで当たり前のように行っていたことが、急にできなくなることで、
正直、多くの課題を突き付けられました。

ただ、2020年を終えようとしている今、社員が元気でいることに感謝と安心をしています。

来年の仕事初め、社員全員が元気に出社して、全員で顔を合わせることができるよう
ステイホームの年末年始休暇を過ごすことが、今私たちができる最低で最高のことだと考えています。

今年に入り、コロナウィルス感染症のニュースを目にしてから、
あっという間に感染者数が増え、緊急事態宣言が発令され、
国民が待ち望んでいたオリンピック【2020 TOKYO】は延期。
先の見えない日本社会、そして失われる世界中の平和...

今回の経験により、多くの方がそれぞれ感じることや考えることが
あった年だったかと思います。

リベラルの広報を担当している私は、今年はとにかく
すべてのことに、今まで以上に慎重になっていたように感じます。
コロナで苦しんでいる人がいる中で、笑顔の写真を掲載していいのか。
パーティーの写真を投稿していいのか。
実は、4月は目標達成パーティーは開催できなかったのですが、
6月以降はひっそりと目標達成パーティーを開催していました。
パーティーの時は、決まっていつもみんなの写真をfacebookに投稿しているのですが、
今年はそれも懸念してしまいました。
このパーティーを行っている間にも、医療の現場ではたくさんの人が
闘っていると思うと、SNSで気安く投稿することを躊躇いました。
"障がい者の仕事ぶりを世の中へ拡める"ことがリベラルの理念ですが、
2020年の間、考え抜いた上での決断は後悔していません。

ただ、年末に取引先の社長がケーキを両手に抱えて来てくださった際、
「リベラルのみんなの笑顔が大好きなんです」と言ってくださり、
みんなの元気な姿と笑顔を届けたいという想いで久しぶりにfacebookの投稿をしました。
サプライズで持ってきてくださったたくさんのホールケーキ、みんなとても喜んでいました。
本当にありがとうございます。

暗闇の先にある光、希望とともに。

リベラルにとって2020年は、まさに"挑戦"の年となりました。
はじめて行った知的障がい者の在宅勤務。
リベラルで行っているリファイニング(清掃)作業を自宅で行うという試み。
ここに至るまでには、正直葛藤がありました。

緊急事態宣言が発令され、多くの会社が在宅勤務や自宅待機など
外に出ることを控えようという意識が高まる中、
リベラルの経営陣が出した結論は「経済を回せ」でした。

リベラルに入社して、今までリベラルの経営陣が出した結論に、
真っ向から反論したことはありませんでしたが、
正直このコロナ禍、ましてや緊急事態宣言下で医療現場もひっ迫している中、
万が一社員がコロナに感染したらと考えると
私は「経済を回せ」という指示に、首を縦にふることはできませんでした。
ましてや、リベラルには難病や持病のある社員も多く、
知的障がい者の中には、自分の体調を口で説明できない社員もいます。
そんな中で、命より経済という選択肢は私の中では考えられませんでした。
経済はまた取り戻せます、でも命は取り戻せません。
2017年、私たちは共に働く仲間を失ったので、
二度と同じ悲しい経験はしたくないですし、
社員の命こそが一番尊重されるべきではないでしょうか。

しかし、それは一社員である私の考えであり、
社員の雇用を守らなくてはいけない経営陣の決断は、
とても覚悟のいるものだったと思います。

佐久間を筆頭に管理課みんなで考え抜いた結果は、
・少人数ずつシフト制で出社
・出社日以外は家でリファイニング作業を行う
【シフト勤務】と【在宅での電話機清掃作業】の導入でした。
そう決めてからは、とにかくどこまで万全にできるかと
入念な準備に取りかかりました。

各家庭へ協力のお願い、文書の作成、清掃道具の準備、
清掃する電話機の準備、返送用伝票の準備や手順.....
考えられるできる限りのことを、短期間で行いました。
少しでも家庭に迷惑がかからないように...
知的障がい者のみんなが不安にならないように...

結果、各家庭そして関係者のみなさんの理解と協力をいただけたことで、
在宅勤務をスムーズに進めることができました。
清掃済みの電話機が入ったダンボールが各家庭から送られてきた時には、
正直、胸にこみ上げてくるものがありました。

一抹の不安はあるものの、2020年確信できたことがあります。

「"不可能"とは、不可能と決めた段階で不可能になるということ」

当初は、知的障がい者の在宅勤務は難しいと考えていました。
でも「みんなならきっとできる!みんなを信じよう!」
その気持ちが強かったのが正直なところです。
今までもそうでしたが、私たちが思っている以上に、
知的障がい者社員のみんなは事あるごとに成長した姿を
見せてくれ、その姿を見るたびに、
「もっとみんなの仕事ぶりを世の中へ」
と私たちの気持ちも高まります。
知的障がい者社員の仕事ぶりはリベラルの誇りです。

今年は、コロナの影響で色々なイベントが中止となり、
2008年8月から毎月絶えずに続いていた目標達成パーティーも
今年の4月は、はじめて目標数に達っすることなく連続記録の更新がストップしました。
社員旅行も忘年会も中止。
でも誰からも不満の声が出ません。みんなわかっているんです。
今年は無理だということを。

佐久間もブログで話していましたが、
不要不急の外出を控え我慢している社員と、好き勝手に遊ぶ社員との間で
一時期、溝が生まれたことも事実です。

「命を守るために不要不急の外出を控えよう」と伝え続け、
いつの間にか、社員同士「自分が移らない、そして人に移さない」と
意識できるようになり、結果的に組織として【団結】した年となりました。

困難な状況こそ、みんなで団結して乗り越えていく。
2020年は、まさにそんな年でした。

そして、今年を語る上で忘れられないのは、
5月にリベラルが、ISO9001(品質マネジメントシステム)取得の連絡を受けたことです。
リベラルに刻まれた新しい歴史。
「知的障がい者の創り上げた作品が世界基準で認められれば」という
設立社員である佐久間の一言からスタートしたISO取得への道
"知的障がい者の仕事ぶりを世の中へ拡める"を企業理念として掲げて
事業活動を行ってきたリベラルにとって、本当に嬉しい出来事でした。
ISO9001取得企業として、恥じないようそして誇りをもって、
高品質な商品を市場へ出していきます!
今後もリベラルの知的障がい者(クラフトマン)の活躍にご期待ください。

さて、長くなってしまいましたが色々あった2020年。
コロナによって学生生活を送っているみなさんが
部活動を規制されてしまったり、授業もリモートになってしまったりと
そうせざるを得ない状況になってしまったことが無念で仕方ありません。
その制限された中ですが、ぜひ悔いのないよう一度しかない今という学生生活を送ってほしいなと
思います。
大人はどうにでもなるんです。(←こんなこと言ってすみません)
ただ、学校へ通う子どもたちのことを考えると、胸が痛みます。
子どもたちの笑顔が曇ることがありませんように。

コロナの状況下で、多くの人の生活が変わり、働き方も変わったことと思います。
私自身も、一時期リモートワークをしていました。
でもなんだかしっくりこないのです。
仕事は進むのに、しっくりこない。
その理由がわからないまま年末を迎えたのですが、12月25日その理由がはっきりとわかりました。
サンタクロースから大きなプレゼントを贈られたようなそんな気分です。
この贈り物は、来年以降の私自身の仕事に大きく影響すると思います。

さあ、2021年まであと数日。
みなさん2020年もリベラルを応援してくださりありがとうございます!
今年もたくさんの方々に支えられて、乗り越えることができました。
いつも応援してくださるみなさんへ感謝の気持ちと愛を込めて...みなさん大好きです!!!
今年もたくさんの応援をありがとうございます!!!

来年は、リベラルにとってまた新しいチャレンジが待っています。
情報解禁をお待ちください(#^^#)

年明け1月5日火曜日が、リベラルの仕事初めです。
社会情勢を鑑み、新年の挨拶は控えさせていただきます。
この年末年始の期間も、命の現場で働く医療従事者のみなさんへ思いを馳せて。

みなさんにとって、迎える2021年が健やかで良き年となりますことを
心よりお祈り申し上げます。

リベラルは、応援してくださるみなさんに感謝の気持ちを忘れず、私たちの歩幅で進みます。
困難の先にある希望の光、しっかりと先を見据え一歩ずつ、一歩ずつ。
焦らず、諦めず、笑顔を忘れずに(*^-^*)

2021年も、どうぞよろしくお願いします。

Special Contents 現場のリアル 合言葉は「のんき 根気 元気」  ~戦力として活躍する障がい者たち~