応援メッセージ&社員インタビュー
江戸川区立障害者就労支援センター 相談部門所属。福祉作業所、希望の家、みんなの家を経て江戸川区立障害者就労支援センターに従事。中学時代に障がいのある同級生の影響を受け福祉の仕事に就くことを決意。福祉分野のスペシャリストであり、リベラルの合言葉である「のんき 根気 元気」の生みの親。趣味は、時代小説を読むこと。
このたび念願叶い、江戸川区立障害者就労支援センターの荒川氏への取材が実現しました。以下取材の様子をお届けします。
荒川 氏:
取材のお話を聞いた時は、掲載予定とお聞きしていたホームぺージのコンテンツに名だたる顔ぶれの方ばかりで、
その中に私の名前が載るなんてと恐縮してしまいました。
思い返すと、一番最初にリベラルのみなさんとお会いしたのはハローワークの面接会だったかと思うのですが、
実はその時の記憶があまりないんです。
面接会の印象があまりないというのは、その時は自分たちのことに精一杯でした。
私たちは、まず「面接をしていただく」
そして「面接をしていただいた方と一緒にやっていかれるか」
という見極めをしなければなりませんから、そのことに一生懸命でした。
とにかく、自分達のやらなければいけないことに必死で他のことは考えられませんでした。
当時、区内にある企業の事業継続が困難となり、障がい者が解雇されてしまい、頭を抱えていた時期でした。
そんな中でしたので、新しく特例子会社が立ち上がるという話を伺って、
ぜひとも就職させたい、反面、リベラルってどんな会社なんだろうと不安な気持ちも正直ありました(笑)
南小岩のマンションでリベラルが5名でスタートし、本当によく頑張っていたなと思います。
ある日、私のところに佐久間さんから障がい者との接し方で相談の連絡が入りました。
障がい者に「わかった?」と伝えて「わかった」と返答があっても次の日にはもう忘れている。
どうしたらいいかわからない、この先の指導方針に自信がもてないといった類の相談でした。
おそらく雇用された障がい者5名ひとりひとりの個性が非常に強かったと思うんです。
その中で彼らと向き合っていくということは、根気が必要です。
障がい者の彼らはすぐに何でもできるわけではないので、彼らも戸惑っていたはずです。
そんな彼らとどう接していったらいいかと、
上田さんと佐久間さんが一生懸命悩んでらっしゃったと記憶に残っています。
私はもともと知的障がい者の施設で仕事をしていましたし、
私自身仕事をしている中で「のんき 根気 元気」という言葉を聞く機会があり、
リベラルのおふたりに
「障がい者雇用に大切なことは、【のんき 根気 元気】」とお伝えしたことを覚えています。
若い時って、伝えたいことが返ってこないとすぐ不安になることがあると思うんです。
上田さんも佐久間さんも、当時「疲弊していた」とおっしゃられてましたが、
私はあの中でよくやっていたなと思っていました。
自分のやっていることに疑問を感じることもあるけど、時間をかけることが必要で、
上田さんと佐久間さんの疲弊している姿より、
むしろパワフルにやっている姿が、私の目に映っていました。
彼らの返事の"わかりました"って、理解しましたの"わかりました"ではなく、
言われたことが"わかりました"なんですよね。
言われたことに対しての返事であって、理解しましたという一歩先の返事でははないんですよね。
なのでそういうことに慣れてこないと「言ったでしょ」となってしまいます。
理解しているかどうかは、何度も障がい者に問いかける必要があります。
彼らは問いかけられても、何を問いかけられているか言葉だけだと届かない難しい部分があるのだと思います。
きっと上田さんと佐久間さんもまだこの経験をされていなかっただけかもしれません。(笑)
荒川氏から見たリベラルという会社
リベラルのすごいなと感じるところは、ひとりひとりを大事にしているところです。
様々な障がい特性が存在するにも関わらず、横並びで見てしまうということが多い中、
個性ある社員ひとりひとりとしっかりと向き合っていると思います。
人って会社の中で大事にされて仕事ができると、安心して次のことに挑戦できますから、
そのチャンスを与えられてそれを活かしてもらえるのはすごいなと思いましたね。
先日、リベラルに伺った際に、ある社員が
「ぼくはみんなの役に立ちたいんです」と話していて、
それを聞いてすごいなと感激しました。
やんちゃで入社した少年が、大人になったなあと目頭が熱くなりました。
「自分たちの給料は自分たちで稼ぐ」という言葉の通り、
リベラルは自分たちの思いを外へ外へと発信していたと思います。
健常者が色々な人と会って話して、色々な場へ出向いて、
そこでリベラルは自分たちの思いを発信していたので、
それがリベラルがここまで大きくなった原動力にもなったのだと感じています。
私たちから企業に求めることは、彼らを障がいがあるからという目で見るのではなく、
戦力として公平に見てもらいたいです。また、雇用率のためだけではない障がい者雇用を望みます。
障がい者は、会社内での自分の位置づけを理解していません。
それを是非会社から伝えてあげてほしいのです。
会社と契約したのですから、会社に在籍する意味を教えてあげてください。
私たち支援機関は、今までもそうであったように、
何かあればすぐに相談できるよう企業との連携を深めていきたいと思っています。
それはリベラルも同じで、何かあればいつでも相談していただきたいですし、
相談にのれるよう私たちができることをしっかりと務めていきたいと思っています。
もちろん就労を目指している障がい者や企業就労している障がい者のためにも、
何ができるかを考え支援していきます。