Riberal Days

ウイルス マスク
2020/08/25
第32回 We are Riberal!!!
管理課の佐久間です。
今回、"障がい者雇用 with コロナ"について話をしようと思います。
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障がい者雇用 with コロナ

今後もしばらくの間、新型コロナウイルスが日常にある状況、
いわゆるwithコロナを意識することになりそうですね。
リベラルにもたくさんの障がい者が雇用されていますが、
withコロナ時代での障がい者の【雇用】を考えてみたいと思います。

新型コロナウィルスをきっかけに、
リベラルでも働く環境に様々な対策を取るようにしたり、
これまではなかったような対コロナルールを守るように
指示をすることが多くなりました。

リベラルで最初に行ったのが在宅勤務です。
そこで出てきた問題が、【ルーティーンの重要性】でした。
知的障がい者の中には普段のルーティーン作業の中で頻繁に状況変化が起きると、
その変化に対応することが困難となり、
戸惑い、あたふたしてしまうことがあります。

『仕事は会社で』という考えのある障がい者にとって自宅で仕事をするのは本当に大変だったと思います。

「やりづらそうにしています」、「会社への通勤はできませんか」との声がご家庭からあったのも事実。

もし、リベラルの社員に
・環境の変化に対応できない障がい者がいたら・・・
・在宅では向かない作業を障がい者がしていたら・・・
・ご家庭が在宅勤務を拒んだら・・・

今後の雇用に様々な問題を投げかけた在宅勤務となりました。
 

マスク着用の義務もリベラルでは一つの不安要素となりました。
相手の口の動きや、表情を読み取る聴覚障がい者にとって、
マスク着用は困難と言われていますが、
コミュニケーションが苦手な知的障がい者にも
マスクが邪魔になることがあります。

リベラルでは、
障がい者のちょっとした表情の変化や、
声のトーンを見ながら対応を変えることも多いのですが、
マスク着用が義務付けられた4月以降は、顔が半分しか見えず、
まったくといっていいほど表情も読み取れず、
声もマスク越しではハッキリと聞き取れず、対応に難しさを感じていました。

マスク着用にはもう一つ問題がありました。

それは【暑さ】です。

ただでさえ汗をかく清掃・修理作業にマスク着用なんて・・・
マスク嫌いもきっといるはず・・・

換気のため窓も開けているので、普段より暑いなか、
文句も言わずひたむきに作業する障がい者に何とか良い方法はないか?
と考えていたとき、営業社員から「これどうかな?」と教えてもらったのが、
江戸川区にある三和商事 東京支社さんが制作している
マウスシールド(製品名:CLImask)でした。

透明プラスチック製で表情も見え、声もはっきり通り、
呼吸もしやすく、おまけに水洗い可。
一も二もなく飛びつきました。

現在は作業中に透明なマウスシールドを着用することで、
二つの問題を解消することができましたが、

・聴覚障がい者のいる職場だったら・・・
・感覚過敏でマスクの苦手な障がい者がいたら・・・
・予防を理解できない障がい者がいたら・・・
・マウスシールドが無かったら・・・

解決が難しい職場もきっとあるんではないかと考えさせられました。

外出自粛も障害者にとってかなりの負担になっていたようです

STAY HOME

休日の外出を楽しみにしている障がい者も多い中、
『不要不急の外出を自粛して』と話すのは心苦しく、
でも会社のこと、仲間のこと、家族のことを考えれば致し方ないことと、
自分に言い聞かせ、朝礼・終礼・ありとあらゆる場面で
毎日のように伝えてきました。

テーマパークが大好き、電車に乗る・撮るが大好き、秋葉原が大好き、スポーツが大好き・・・

みんな我慢していました。
でも 我慢にも限度があるんです。

ぽつりぽつりと出てくる『●●●に行きたい』の声
「今は我慢のとき、自分のことだけ考えるのは良くない。」と話し、なだめる日々
「わかりました。」の言葉を聞いてホッとする。

でも、本当は違ってたみたいです。

ある移行支援の担当者が話してくれました。
●●君が涙ながらわめくように
「僕の友達は毎週のように外出してるんです。だから僕も行きたいんです。」
と言うんです。

自分がNOで友達がOK!? 不要不急!? 自粛!? 何が正しいの!?

障害特性で0か100でしか物事を捉えることができず、
あいまいが苦手という障がい者には
【自粛】というハッキリと線引きされていない言葉によって、
心も体も疲れてしまい、すごく辛かったと思います。

もし
・自分の気持ちを優先してしまう障がい者が多かったら・・・
・周りに流され悪いほうに行動してしまう障がい者が出てしまったら・・・
・気持ちを抑え続けることでリズムを壊す障がい者が増えてしまったら・・・

withコロナの時代は、これからも多くの課題を私たちに突きつけてくるでしょう。
環境の変化に対応すべく試行錯誤を繰り返しながらの答え探しの旅は長くなりそうです。

でも負けるわけにはいきません。
『今できること』を考え、これまで以上の工夫をこらし、障がい者雇用のヒントとなるような
何かを見つけることができたらと思っています!

Special Contents 現場のリアル 合言葉は「のんき 根気 元気」  ~戦力として活躍する障がい者たち~