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広報担当者のひとりごと~第18回~
「人」に助けられ、「人」に悩む。
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最近、自分が話している動画を見る機会があり
自分の滑舌の悪さと、歯切れの悪さに
一通り落胆し、今は日常の中で
声を発する際に、話し方に気をつけている日々です。
「ハキハキ話す」
が今の私の課題。
いやー、それにしてもこんなに滑舌が悪いとは・・・
反省です。

こんな私ですが、以前は声を褒められることが
多かったんです。
今話してもまったく説得力がありませんね。
闘病による長期間の挿管が原因です。
あとは「老い」ですかね。苦笑

さて、今日のひとりごとはあまり良い話ではないので
読みたくない方はスルーしてください。

リベラルでの私の仕事は「広報」。
リベラルで働く障がい者の仕事ぶりを世の中へ拡める
ことが一番の仕事です。
リベラルで働く障がい者を見ていただくことで
障がい者に対する偏見や差別をなくし
一事業会社として、
福祉ではない障がい者雇用の在り方を伝えていきたいと
思っています。

リベラルは本当に厳しい職場です。
みんなが汗水流して働いている職場です。

先日、「お前らは楽(らく)そう」
最近そういった類の言葉を人伝に聞くことがありました。
正直な気持ちを言うと、とても悲しく思いました。

わかってないな・・・。
だけどこの気持ちをぶつける先がなく
今ここで記していることをお許しください。

【楽(らく)そう】
【楽しそう】

『はい。とても楽しいです。
 でもそれ以上に、
 とても大変なことも
 たっくさんありますけどね!』

という気持ちをここでだけ
発散させてください。

リベラルは知的障がい者がメインの会社なので
精神障害者、身体障害者をのぞくと
健常者はたったの9名です。
現在、9名で営業、知的障がい者の育成、
商品の管理をはじめ本当に細かいところまで
すべて担っています。

営業部は、少数ですのでとにかく
ひとりひとりの責任は非常に重く、
何よりクラフトマンたちが磨いた商品を在庫にせず
販売していかなくてはなりません。
人数が少ない営業部ですので、
ヘッドセットを頭につけて、
時には動き回りながら電話対応をしたり
ヘッドセットをつけたまま
現場に在庫確認に行ったりと、
営業時間中は大忙しです。
でもこのように忙しい状況にしていただけることは
リベラルの商品を買ってくださるお客様が
いらっしゃっるからで、本当に嬉しいです。
お客様にご満足いただけるサービスを提供できるよう
今も私の後方に座っている営業部チームは
事務所内をヘッドセットをつけたまま
動き回り、席に戻ってPC作業をしている間に
電話対応をして・・・と、一日の大半動き回っています。
その間に障がい者である私たちのフォローも
入れてくれます。
本当に頭があがりません。
私から見て、リベラルの営業部は
ただの【営業】ではありません。
【心】が違います。

【思いやり・気づかい・誠意】

リベラルの営業部は、
人間性が素晴らしいんです!

管理部もそうです。
いつも社員の働きやすさを追求してくれていて
管理課メンバーを見ていると
溢れ出るアイディアの数々とそれを行動に移すスピードに
驚かされます。
【知的障がい者ファースト】のリベラルですが、
それをどこまでも突き詰めます。
どうしたらクラフトマンたちが働きやすいか
どうしたらクラフトマンたちの成長をのばせるか
どうしたらクラフトマンたちにとってベストか
それをいつも考えてくれています。

そういった背景があるから
私たち社員が笑っていられるのに
笑顔だけを見て
「楽そう」と思われるのは
さみしいな、、、ってそれを伝えようとしたら
長くなってしまいましたね。

楽しい面しか見ずに、そう判断されること、
必至に働いているのに、
目標達成パーティーや社員旅行でのみんなの笑顔を見ただけで、
そう判断されてしまうことが悔しくてたまりません。
大変な仕事を乗り越えたからこその笑顔なのに・・・
広報担当の私としては、大反省です。
こういう声を聞くと、
みんなの笑顔の写真を載せるのをためらうように
なってしまう・・・
わけはなく、負けません!笑
負けるという表現は、ちょっと違いますね。
くじけません!
リベラル社員として、自社の企業理念を
伝えないことはできません!
「楽しそう」とか「楽」とか捉えられてしまうのは
私の伝え方に問題があるのかもしれません。
障がい者の仕事ぶりに恥じない仕事をと
行動指針に掲げている以上、
これは私に汚点があります。
かといって、彼らの笑顔を一切出さないとなると
リベラルらしさが出せません。
だから、私はありのままのリベラルの様子を
今後も伝えていくことをお約束します。

100人いれば、受け取られ方は100通り以上。
たとえすべてが肯定的ではなくても、
リベラルを応援してくださる方々に
感謝の気持ちを込めて
みなさんにメッセージをお届けしたいと思います。

障がい者雇用の現場は本当に色々なことがあります。
今でこそ、作業現場は障がい者だけで成り立っていますが
ここまでの12年間も、本当に大変な毎日でしたし、
今も障がい者の育成では日々課題や問題を抱えています。
私も、昨年から知的障がい者の育成に
携わっているのですが、日々葛藤しています。
一人の社会人として、自立できるよう
本人にとってベストは何かを常に悩み考え行動しています。

入社してはじめて、
昨年、クラフトマンを本気で注意しました。
【本気で注意する】
私が元々、声を荒げて怒るタイプの人間ではないので
自分自身の殻を破った瞬間でもありました。

午前の作業後お昼に入る前の出来事でした。
注意したあと、
「怒りすぎたかな・・・大丈夫かな・・・」
と心配になり、
昼食の買い出しに向かったクラフトマンの後ろを
こっそりついて、無事を見守っていたこともありました。
何かあったらどうしようという気持ちを
抑えることができなかったのです。
でもクラフトマンのことを考えたら、
そこで注意せずに、見なかったことにする方が
残酷だと判断しました。
私も指導者としてはまだまだ新人。
でも、リベラルには、
この12年現場を経験をしてきた上司や
先輩方がいるので、手本となる人がいます。
たくさん学べる環境が常にあります。
まさに、毎日が学びの連続なのです。

今日はちょっとネガティブな話にもなってしまいましたが、
良い話ばかりじゃなく、ホンネも話すのがこの場ですからね!

私は、仲間を信じ、これからもみんなで頑張ります!!!

Special Contents 現場のリアル 合言葉は「のんき 根気 元気」  ~戦力として活躍する障がい者たち~